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Ophthalmology

2009
116巻

斜視と弱視の有病率について

Ophthalmology 116巻(11号)2009

Prevalence of amblyopia and strabismus in white and african american children aged 6 through 71 months. The Baltimore Pediatric Eye Disease Study.
Friedman DS et al(MA USA)
Ophthalmology  116(11): 2128  34, 2009
・白人とAfrican Americanで、6か月から71カ月の小児の斜視の有病率、30か月から71カ月の小児の弱視の有病率を検討した。
・Baltimoreの6か月から71カ月の対象者は4132名で、2546名(62%)を検査した。
・明らかな斜視はwhiteの3.3%、Africanの2.1%で、whiteが多かった(relative prevalence RP=1.61: 95%CI=0.97-2.66)。
・両群とも内斜視と外斜視の比率はほぼ半々であった。
・6か月から11カ月では、84名のwhiteの中に1名斜視が見つかっただけであったが、60か月から71カ月では、斜視の比率は高く、whiteの5.8%、Africanの2.9%に見られ、whiteで多かった(RP=2.05: 95%CI=0.79-5.27)。
・弱視は白人の12名(1.8%)、Africanの7名(0.8%)で、PR=2.05; 95%CI=0.88-5.62であった。
・両眼弱視は1名であった。
・このことから、全米で、6-71か月の小児の667,000例が斜視で、30-71か月の小児の271,000例が弱視であろう。

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