Are myopic eyes less likely to have diabetic retinopathy?
Lim LS et al(Singapore)
Ophthalmology 117(3): 524- 30, 2010
・随時血糖が11.1mmol/l以上、糖尿病薬を内服している、あるいは糖尿病と診断された人をDMと定義した。
・球面屈折度(SE)はオートレフケラトと自覚屈折度で決め、眼軸長と前房深度はIOLMasterで測定した。
・3280名の内、DMと診断された629名で解析した。
・多変量解析では、遠視(>0.5D)を1.0とした場合、正視(0.5以内)、軽度近視(-3D以内)、中等度近視(-3D越え)では、網膜症ありは、0.80(95%CI=0.61-1.06)、0.66(0.45-0.95)、0.59(0.32-1.07)で、trendはp=0.009。
・中等度網膜症は、0.69(0.40-1.18)、0.60(0.30-1.19)、0.18(0.03-1.18)で、trendはp=0.015。
・重症網膜症は、0.47(0.23-0.98)、0.44(0.18-1.12)、データなしで、trendはp=0.052であった。
・眼軸長が1mm増加するごとに、網膜症ありは0.86(0.75-0.99 p=0.041)、中等度網膜症は0.80(0.62-1.05 p=0.108)、重症網膜症は0.63(0.40-0.99 p=0.044)となった。
・近視があり、眼軸長の長い人は糖尿病網膜症のリスクは低くなっていた。