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Ophthalmology

2010
117巻

ケナコルトテノン嚢下注入後の薬物動態

Ophthalmology 117巻(12号)2010

Intraocular and systemic pharmacokinetics of triamcinoklone acetonide after a single 40-mg posterior subtenon application.
Shen L et al(China)
Ophthalmology 117(12): 2365-71, 2010
・トリアムシノロン40mg/0.4mlを後部テノン嚢下に注入した36例36眼で検討した。
・前房水、硝子体、血液を1時間後、1,3,5,10,14,21,28日後に採取(ただし、各時間毎には3~6眼が配置された)。
・TAの濃度は、前房水では24時で急速に減少し、その後、徐々に減少。
・一方、硝子体内濃度は、最初の24時間で急激に増加し、その後、徐々に減少した。
・血清中のTAは、単純な指数関数的に減少。
・TAの最高濃度は、前房と血清は1時間、硝子体では24時間であった。
・時間経過全体におけるTA暴露量は、硝子体は前房より46%多く、硝子体内のTA濃度は血清より70~98倍多かった。

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