Immediate changes in intraocular pressure after laser peripheral iridotomy in primary angle-closure suspects.
Jiang Y et al(China)
Ophthalmology 119(2): 283-8, 2012
・狭隅角の734名(50-70歳)の中国人の片眼に対し、Nd:YAGレーザーにて周辺虹彩切開を行い、施行していない他眼との眼圧の比較を行った。
・眼圧測定は処置前、1時間後、2週間後に行った。
・処置後の眼圧8mmHg以上の上昇は、1時間後に9.8%(95%CI=7.7-12.0)、2週間後は0.82%(95%CI=0.2-1.5)であった。
・処置直後の30mmHg以上の眼圧上昇は4/734眼(0.54%)で発生した。
・1時間後の眼圧は処置眼で、17.5±4.7、対象眼で15.2±2.6(p<0.001)であり、2週間後では、15.6±3.4と15.1±2.7(p<0.001)であった。
・8mmHg以上の眼圧上昇のあった72眼と、上昇のなかった662眼とを比較すると、平均値とリスクファクターは、中心前房深度が、2.49±0.20:2.55±0.22(p=0.012)mm OR=0.25(95%CI=0.08-0.80 p=0.019)で、レーザーの全エネルギー量が、205.8±185.2:146.0±118.5mJ(p<0.001) OR=1.32(95%CI=1.14-1.53 p<0.001)、レーザー凝固数が、58.1±47.5:46.0±33.7発(p=0.039) OR=1.08(95%CI=1.02-1.14 p=0.009)と有意差があった。
・この様な症例では、処置1時間後の眼圧上昇に気を付けた方が良い。