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Ophthalmology

2012
119巻

線維柱帯切除術の20年経過

Ophthalmology 119巻(4号)2012

A twenty-years follow-up study of trabeculectomy: risk factors and outcomes.
Landers J et al(UK)
Ophthalmology 119(4): 694-702, 2012
・234例330眼の線維柱帯切除術後の経過について検討した。
・結果は、完全成功:点眼薬なしで眼圧が21未満、条件付き成功:点眼薬で眼圧が21未満、機能的成功:失明(視力0.05未満、視野10度未満)に至らなかったもの、とした。
・20年後は57%が完全成功、88%が条件付き成功、15%が失明であった。
・失敗のリスクは、40歳未満1とすると、49-59:0.04(95%CI=0.003-0.4 p<0.01)、60以上;0.01(0.001-0.2 p<0.001)で、若いほど高く、POAG,NTGを1とすると、ぶどう膜炎からの緑内障が9.8(1.3-77.3 p<0.05)であった。
・失明のリスクは、POAG,NTGを1とすると、僞落屑症候群は4.4(1.8-10.4 p<0.001)、無水晶体眼は5.2(1.6-16.5 p<0.01)であった。生命表分析でも明らかであった。

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