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Ophthalmology

2012
119巻

角膜クロスリンキングでの角膜掻把法の検討

Ophthalmology 119巻(9号)2012

Combined transepithelial phototherapeutic keratectomy and corneal collagen cross-linking for progressive keratoconus.
Kymionis GD et al(Greece)
Ophthalmology 119(9): 1777-1784, 2012
・進行性の円錐角膜の治療としての角膜collagen cross-linking(CXL)を行う際、角膜上皮を剥離する方法として、17例19眼の経上皮治療的角膜上皮切除(t-PTK)を行った群と、18例19眼の回転ブラシを用いて機械的な角膜上皮剥離を行った群の、どちらの成績が良いか検討した。
・両群とも術中、術後の合併症はなかった。
・t-PTK群の非矯正遠方視力UDVAと矯正遠方視力CDVAのlogMARは、12ヶ月後に、それぞれ0.99<小数点0.10>±0.71→0.63<0.23>±0.42(p=0.02)、0.30<0.50>±0.26→0.19<0.65>±0.18(p=0.008)に上昇した。
・一方、ブラシ群ではUDVAもCDVAも12ヶ月後に有意な変化はなかった(p>0.05)。
・角膜乱視度は、t-PTK群では -5.84±3.80D→ -4.31±2.90(p=0.015)に上昇したが、ブラシ群では有意な改善はみられなかった(p>0.05)。
・角膜内皮密度は両群とも有意な変化はなかった(p>0.05)。

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