Fear of Falling and Visual Field Loss from Glaucoma
Ramulu PY(USA)
Ophthalmology 119:1352-1358,2012
・緑内障からの視野狭窄が転倒するという恐怖の増大と結びつけられるか検討した
・緑内障患者群83人(平均年齢69.5歳、平均MD値-8.0dB)
コントロール群60人(平均年齢70.4歳、平均MD値+0.2dB)
人種、年齢、BMI、性別、その他の疾患に相違はなかった。
・転倒するという恐れの評価はthe University of Illinois at Chicago Fear of Falling Questionnaireでスコア化した。スコアが低いほど能力が低く、転倒の恐怖感が大きい事を示した。
・緑内障と転倒の恐怖感の増大は有意に関連していた。(β=-1.20)
・視野損失の重症度が高くなるにつれ、この関連性は増強した。(平均MD値が5dB低下するごとにβ=0.52)
・転倒の恐怖感は、緑内障とQOL低下を関連付ける重要な因子である可能性がある。転倒の恐怖感への対処方法を開発し実施する事がよいケアにつながる。(CH)