Changes in ocular flora in eyes exposed to ophthalmic antibiotics.
Dave SB et al(TN USA)
Ophthalmology: 120(5): 937-941, 2013
・マクロライド系あるいはフルオロキノロン系の抗生剤点眼薬を使用後の細菌叢の変化を1年間みた。
・24例の片眼性脈絡膜新生血管で硝子体内注射を月1回4ヶ月間+必要時追加をうけた人を対象とし、4種の抗生剤を振り分け(1%アジスロマイシン、0.3%ガチフロキサシン、0.5%モキシフロキサシン、0.3%オフロキサシン)、注射後4日間使用した。
・結膜嚢培養は、注射眼と他眼で、開始前、各注射前に行った。
・アジスロマイシン群では、表皮ブ菌と黄色ブ菌は、開始前には54.5%と18.2%であったが、注射後は90.9%(p<0.01)と4.5%(p<0.01)となった。
・フルオロキノロン類では、開始前には45.7%と6.5%であったが、注射後には63.4%(p<0.03)と13% (p=0.24)といずれも有意に増加していた。
・ただ、フルオロキノロン類では、グラム陰性菌は8.7%→1.6%に有意に減少していた(p<0.05)。
・また、表皮ブ菌に関してだけみれば、アジスロマイシン群では、他眼と比較してもフルオロキノロン類と比較しても、点眼後は検出率が有意に増加していた(いずれも、p<0.01)。