Acute Intraocular Inflammation Caused by Endotoxin after Intravitreal Injection of Counterfeit Bevacizumab in Shanghai, China
Wang F, Sun X, et al. (China)
Ophthalmology 120 (2):355–361, 2013
・2010年9月6-8日に中国の公立病院で偽造bevacizumab3バイアル(Lot #B6001B01)が116名(日付順に41、40、35名)の患者の硝子体に注入され、うち80人で急性眼内炎を発症
・潜伏期は2-24時間(平均12時間)、症状の持続は3-22日(平均6日)
・培養検査では細菌・真菌ともに検出されず
・研究室の調査にてバイアルの残液よりエンドトキシンが検出、bevacizumabの成分は検出されず
・全患者に抗生剤とステロイドの点眼、43名で硝子体生検と硝子体注入、前房蓄膿や有意な硝子体炎症がみられた
・21眼で硝子体手術を施行
・治療にて炎症は速やかに消退、63名(78.8%)で治療前の視力まで改善した
【結論】偽造bevacizumabの硝子体注入後に発症する眼内炎の原因として、この報告ではエンドトキシンが示された。Endotoxin-indused ocular toxic syndrome(EOTS)は典型的な感染性眼内炎と臨床的に異なるよう
*EOTSがTASSと異なる点;眼圧上昇が見られないこと、前房内手術の既往がないこと(MK)