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Ophthalmology

2013
120巻

LASIKおよび他の角膜屈折矯正手術の後に生じた角膜軟化症に対する角膜クロスリンキング

Ophthalmology 120巻(7号)2013

Corneal Collagen Cross-Linking for Ectasia after LASIK and Photorefractive Keratectomy
Long-Term Results
Richoz O, Hafezi F,et al. (Switzerland)
Ophthalmology 2013;120 (7):1354–1359
・LASIK後(23眼)およびPRK後(3眼)に生じた進行性の角膜軟化症に対し角膜クロスリンキング(CXL)を施行、12-62(平均25)か月経過観察
・矯正視力の平均;CXL前が0.5 LogMAR unitsに対しCXL後は0.3 LogMAR unitsと有意に改善(P<0.001)、1ライン以上の改善が19眼、不変が7眼
・Kmax(ケラトメータのK値の最大値)の平均値;CXL前が52.8±5Dに対してCXL後は50.9±4.9Dと有意に低下(P<0.001)
・Rmin(曲率半径の最小値)はCXL後に有意に増加(P=0.006)した一方、surface varience(P=0.03)およびindex of vertical asymmetry(P=0.04)やkeratoconus index(P=0.03)およびcentral keratoconus index(P=0.016)は有意に低下した【Tab.1】
【結論】LASIKやPRK後に生じた角膜軟化症はCXLにより進行が止まり平均25か月の経過観察中にわたり視力およびKmaxの維持または改善を示した。4つの角膜トポグラフィの指標で改善がみられ、より正常に近い角膜表面になったことが示された。(MK)

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