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Ophthalmology

2013
120巻

偽落屑緑内障における篩板厚の変化

Ophthalmology 120巻(9号)2013

Evaluation of lamina cribrosa in pseudoexfoliation syndrome using spectral-domain optical coherence tomography enhanced depth imaging.
Kim S et al(Korea)
Ophthalmology 120(9): 1798-1803, 2013
・21例の偽落屑緑内障PXGの篩板LCをEDI-OCTで調べ、35例のPOAGの場合と比較した。
・PXGとPOAGとは年齢、眼圧(18.3±8.2:15.3±3.4mmHg)、視野障害程度MD(-12.7±9.0:-11.6±9.1dB)をマッチさせた。
・LCの厚み(LT)と篩板前部までの深さALDを視神経乳頭の上方中央、中央、下方中央の3ヶ所で調べた。
・LTでは、3か所ともPXGの方が薄かった(121.3±13.0:133.4±14.4μm p<0.001)が、ALDにはPXGとPOAGとの間に差はなかった(324.3±91.9:358.7±142.7μm p=0.47)。
・21例の内、片眼性のPXGの9例について、PXG眼と健眼とで比較したが、LTもALDも、有意な差はなかった(p=0.223, p=0.079)。
・PXGは全体的な基底膜の疾患であるので、LCの障害が一見、正常な健眼にも発生したのであろう。(TY)

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