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Ophthalmology

2013
120巻

脈絡膜異常と近視変化

Ophthalmology 120巻(9号)2013

Choroidal thickness measurement in myopic eyes by enhanced depth optical coherence tomography.
Ho M et al(Hong Kong)
Ophthalmology 120(9): 1909-1914, 2013
・-6D以上の56例の近視眼で、中心窩を中心にした6mmの水平断で脈絡膜厚CTをEDI-OCTで測定した。
・CDはRPE外面から強膜内面迄とした。
・年齢は50.4±2.03歳(四分位範囲IQR 42-62歳)、屈折度は-8.7D(IQR -6.1~-11.0D)である。
・中心窩CTは118±68μmであり、年齢(p=0.032)、近視度(p=0.011)と負の相関があった。
・回帰分析では、10歳毎に11.9μm薄くなり、近視1D毎に6.205μm薄くなっていた。
・中心窩CTは視力logMARと負の相関があり(p=0.008)、CTが10μm増加で0.02(logMAR)上昇していた。
・CTの減少は加齢、近視度数に関連し、視力はCTに依存していた事から、脈絡膜異常が近視性変性の病因の鍵になっている可能性があると考えた。(図)(TY)

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