Retinal blood vessel positional shifts and glaucoma progression.
Radcliffe NM et al
Ophthalmology121(4): 842-848, 2014
・8回以上のハンフリー視野24-2測定を行っている125例のOAGで、閾値変化が軽度(-0.02dB/年以下)、中度(-0.02~-0.65dB/年)、高度(-0.65dB/年以上)の3群に分け、網膜血管移動があるかどうかについて検討した。
・緑内障群では33/125(26.4%)にみられたが、Ctrl群では2/33(6%)であり、有意差があった(p=0.01)。
・網膜血管移動群では非移動群よりも視野変化が強かった(-0.55:-0.29dB/年 p=0.03)。
・網膜血管移動は軽度進行では12.1%、中度・高度進行群では31.5%であった(p=0.04)。
・視野進行は網膜血管移動(OR=2.2 95%CI=5.7-83.6 p<0.001)、乳頭出血(OR=4.6 95%CI=1.5-15.5 p<0.001)と優位に相関していた。
・網膜血管移動は機能的な緑内障進行、視神経乳頭辺縁喪失や乳頭出血のあるOAGに起こるので、この所見は大切である。(TY)