Reticular pseudodrusen. A risk factor for geographic atrophy in fellow eyes of indivisuals with unilateral choroidal neovascularization.
Finger RP et al(Australia)
Ophthalmology 121(6): 1252-1256, 2014
・一眼に最近診断された脈絡膜新生血管(CNV)のある他眼に、Reticular pseudodrusen(RPD)があると後に地図状萎縮GAやCNVに進展するリスクが高いかどうかを検討した。
・1眼にAMDによるCNVがあり、他眼には末期のAMD所見のない200例(76.8±7.1歳)について検討した。
・他眼にRPDのある例は116眼(58%)で、そのうち、RPDのみの例は34例、125μm以上の硬性白斑と色素変化もある例は82例である。
・平均経過観察2.3年で、CNV発生は36%、GA発生は14%
・他眼にRPDのない例は84例(42%)で、そのうち、125μm以上の硬性白斑と色素変化もある例は64例、他に何もない例は20例である。
・RPDのあった例で進行しなかったのは45例(38.8%)、CNV発生は45例(38.8%)、GAに進展は26例(22.4%)であったが、RPDのなかった例では、非進行例は56例(66.6%)、CNV発生は26例(31.0%)、GAに進展は2例(2.4%)であり、いずれも有意差があった(p<0.001)。
・RPDはGAを発生するリスクは高いが(HR=4.93 p=0.042)、CNVを発生するリスクは高くない(HR=1.19 P=0.05)。
・125μm以上の硬性白斑や色素変化のある例では、CNVの発生リスク(HR=1.96、HR=2.49)やGAを発生するリスク(HR=11.73、HR=5.75)と有意に高かった(TY)