Bowman Layer Transplantation to Reduce and Stabilize Progressive, Advanced Keratoconus
Dijk K, Melles GRJ, et al. (Netherlands)
Ophthalmology 122(5):10 909-917, 2015
【目的】進行性の円錐角膜患者が角膜軟化を安定化、CL継続可能、角膜移植を遅らせることができるよう、新しい術式であるBowman膜移植を評価
【対象と方法】19例22眼の進行性円錐角膜患者(クロスリンキング不適応)。術式は下記に。術前・術後(平均21±7か月フォローアップ)の眼鏡視力、CL視力、角膜形状、角膜内皮細胞密度、合併症などを評価。
【結果】2眼で術中Descemet膜を穿孔、他は合併症なし。最大K値は術前77.2±6.2D→術後1か月で69.2±3.7Dと有意に減少(P<0.001)しその後も安定。
・眼鏡視力(LogMAR)は術前1.27±0.44→術後12か月で0.90±0.30と有意に改善(P<0.001)
・最小角膜厚は術前332±59μm→術後12か月で360±50μmと有意に増加(P<0.012)
・CL視力および角膜内皮細胞密度は有意差みられず
【結論】Bowman膜移植術は進行性の円錐角膜患者の角膜軟化を減少・安定させた。合併症のリスクも少なく、深層角膜移植を遅らせることができるかもしれない。(MK)