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Ophthalmology

2015
122巻

角膜内皮移植時のSF6ガスの使用について

Ophthalmology 122巻(9号)2015

Comparison of sulfur hexafluoride 20% versus air tamponade in Descemet Membrane Endothelial Keratoplasty.
Guell JL et al(Spain)
Ophthalmology 122(9): 1757-1764, 2015
・Descemet membrane endothelial keratoplasty(DMEK)の移植片接着の為に20%SF6と空気を比較した。
・偽水晶体眼のFuchs内皮ジストロフィあるいは偽水晶体性の水疱性角膜症に対しDMEKを行い、20%SF6を使った1群(42眼)と空気を使った2群(39眼)で術後3,6か月、1,2,3年後で経過をみた。
・3年後の矯正視力はlogMARで1群は0.48±0.45→0.04±0.23(小数点0.33→0.91)、2群は0.67±0.45→0.09±0.13(小数点0.21→0.81)に改善。
・矯正視力が20/25以上は1群で85.7%、2群で82.1%で有意差なし。
・Donorの術前と最終経過観察時の中心部の角膜内皮数は1群では2525±338→1758±398(平均減少率は30±11% p=0.008)、2群では2492±204→1678±373(平均減少率は32±13% p=0.008)で両群間で有意差なし。
・前房内空気再注入は1群では1例(2.38%)、2群では5例(12.8%)で有意差があった(P=0.004)。(TY)

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