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Ophthalmology

2015
122巻

感染性角膜炎後の角膜神経の再生

Ophthalmology 122巻(11号)2015

Degeneration and regeneration of subbasal corneal nerves after infectious keratitis. A longitudinal in vivo confocal microscopy study.
Muller RT et al(MA USA)
Ophthalmology 122(11): 2200-2209, 2015
・感染性角膜炎IK患者の角膜神経の長期変動につき、急性期(初診時)、治療中止時、感染治癒後6か月目までをconfocal microscopy(IVCM)で観察した。
・細菌性28眼、真菌性15眼、アカントアメーバ13眼の計56眼と、正常者30人30眼について比較した。
・全神経線維数と長さ、神経の主幹や角膜知覚を測定した。
・急性期には神経は有意に減少し、全神経線維長は5.47±0.69mm/mm2(Ctrl 20.59±1.06で p<0.0001)。治療終了時には神経線維は再生して有意に増加し、全神経線維長は8.49±0.94、全枝長は4.80±0.37であった。
・回復期では角膜神経は更に再生し、全神経線維長は12.13±1.97、全幹長は5.80±1.00、全枝長は6.33±0.76と有意に増加したが、正常コントロール群よりは有意に少なかった(全部 p<0.05)。
・角膜神経の変性と再生は角膜知覚と相関していた(r=0.47 p=0.0009)。(TY)

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