Incidence of intraocular pressure elevation and glaucoma after lamellar versus full-thickness penetrationg keratoplasty.
Borderie VM et al(France)
Ophthalmology 123(7): 1428-1434, 2016
・全層角膜移植PK(1992-2013)、表層角膜移植ALK(2002-2013)、角膜内皮移植EK(2006-2013)後の緑内障の頻度を1657例1657眼について検討した。
・10年間の累積で、眼圧上昇は46.5%、治療を必要とする眼圧上昇は38.7%であった。
・多変量解析では、治療を必要とする眼圧上昇の要因は、術前の緑内障orIOP>20mmHg(hazard ratio HR=1.56 p<0.001)、全層移植(ALKに対してHR=1.12、EKに対してHR=1.10 いずれもp<0.001)、術後の水晶体の状態(有水晶体に対して後房IOLはHR=1.15、前房IOLはHR=1.43、無水晶体眼はHR=2.83、IOL交換や除去はHR=1.48 いずれもp<0.001)であった。
・年齢、術前の診断、術前の濾過手術既往、硝子体同時手術、濾過同時手術は単相関では有意に関連していたが、多変量解析では相関がなかった。
・術後の緑内障による視力喪失はEKでは1.0%、ALKでは2.1%、PKでは3.6%であった(p=0.036)。
・これはPKでの前房隅角や線維柱帯に対する障害や術後のステロイドの使用と関連しているだろう。(TY)