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Ophthalmology

2016
123巻

黄斑円孔術後の不等像視

Ophthalmology 123巻(9号)2016

Aniseikonia and foveal microstructure in patients with idiopathic macular hole.
Okamoto F et al(筑波大)
Ophthalmology 123(9): 1926-1932, 2016
・56例56眼の手術を受けた黄斑円孔患者のNew Aniseikonia Testで測定した不等像視と中心窩の構造について、術前、術後3,6,12か月後の経過を調査した。
・黄斑円孔の構造については、MHの最少径と基底径、MHの高さ、外境界膜ELM・Ellipsoid zone・Interdigitation zoneの欠損長を調べた。
・術前の不等像視は-3.2±4.6%(-15.5~+5.0%)であり、55%が小視症、7%が大視症、38%が不等像視がなかった。
・不等像視の絶対値は術前の3.8±4.1%から術後12か月では1.0±1.5%に減少した(p<0.0001)。術前の不等像視の絶対量はMHの最小径(p<0.01)、MHの基底径(p<0.01)、ELMの欠損径(p<0.05)と相関があった。
・多変量解析では術前の不等像視はELMの欠損径と相関していた(p<0.05)が、術後の不等像視は何とも関連がなかった。(TY)

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