Optical coherence tomography angiography vessel density in glaucomatous eyes with focal lamina cribrosa defects.
Suh MH et al(CA USA)
Ophthalmology 123(11): 2309-2317, 2016
・局所的な篩板欠損のある緑内障患者と、篩板欠損のないPOAG患者、それぞれ41例41眼で、OCT-Aで評価された血管密度を調査した。
・両群の視野欠損障害程度が一致したものを選択した。
・視神経乳頭(約1500μ)縁から750μ幅の領域を選択し、8分割した上で、OCT-Aでその領域内の周乳頭血管濃度(cpVD:circumpapillary retinal nerve fiber layer vessel density)を求めた。
・cpVDとはこの750μ幅領域内で、RNFL層内にある血管面積の率(%)と定義した。
・また、局所的な篩板欠損はswept-source OCT像で調べた。
・局所的な篩板欠損のあるなしが、全体的あるいは8分割領域毎でのcpVDと周乳頭部のRNFL(cpRNFL)厚と関連しているかを検討した。
・篩板欠損のある眼の平均cpVDは篩板欠損のない眼より有意に少なかった(全体では52.9±5.6% vs 56.8±7.7% p=0.013、下耳側では49.5:56.8% p=0.004、上耳側では54.3:58.8% p=0.030、下鼻側では52.4:57.6% p=0.009)。
・同等の重症度の緑内障では、OCT-Aで測定した血管濃度は篩板欠損をもつ眼で有意に低く、また、血管濃度は篩板欠損の部位と関連がみられた。(TY)