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Ophthalmology

2016
123巻

緑内障眼における視神経乳頭周囲のOCT-A

Ophthalmology 123巻(12号)2016

Relationship between optical coherence tomography angiography vessel density and sevferity of visual field loss in glaucoma.
Yarmohammadi A et al(CA USA)
Ophthalmology 123(12): 2498-2508, 2016
・POAG患者でOCT-A(Optovue)で測定した血管濃度と、静的視野欠損の重症度を調査した。
・31名の健者、48名の緑内障疑者、74名のPOAG者の計153例で行った。
・RNFL内での2つの測定結果を使用した。
1)視神経乳頭周囲の750μ幅の楕円環内の乳頭周囲血管濃度cpVD(circumpapillary vessel density)
2)4.5mm角の全画像内の血管濃度wiVD(whole-image vessel density)である。
・緑内障眼に比して健眼ではRNFL内での毛細血管網の濃度は高かった。
・健眼:緑内障疑:軽度緑内障:中等度以上緑内障は、wiVDをみると、55.5%:51.3%:48.3%:41.7%、cpVDは62.8%:61.0%:57.5%:49.6%で、いずれもp<0.001で有意差があった。
・相関を見ると、視野のSAPのMDとcpVD、wiVDが最も強く、R2=0.54と0.51で、SAPのMDとRNFL(R2=0.36)、リム面積(R2=0.19)が続いた(いずれもp<0.05)(図4)。(TY)

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