Incidence and outcome of positive donor corneoscleral rim fungal cultures after keratoplasty.
Vislisel JM et al(IA USA)
Ophthalmology 124(1): 36-42, 2017
・角膜移植後の強角膜片縁の真菌培養陽性率とこの角膜片を使用した人の予後について20年間の結果を検討した。
・3414例中71例(2.1%)で強角膜片縁の真菌培養が陽性であった。
・最初の15年間(5年毎に1.82%, 1.33%, 1.80%)に比較して、最後の5年(2.93%)は真菌培養陽性率が有意に高かった(p=0.018)。
・40例(56.3%)でCandidaが検出され、4例(5.6%)で真菌性角膜炎を発症し、全例、手術治療が必要であったが、眼内炎を発症した例はなかった。
・角膜片の培養陽性が判明した時点で予防的な治療を開始したことで、角膜炎の発症を1.58%から1.9%に減らす事ができた(p=0.056)。(TY)