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Ophthalmology

2018
125巻

正常眼圧緑内障に脳脊髄圧は影響しているか

Ophthalmology 125巻(3号)2018

Normal-tension glaucoma has normal intracranial pressure.
Lindén C et al(Sweden)
Ophthalmology 125(3): 361-368, 2018
・正常眼圧緑内障NTGは脳脊髄圧ICPが低いために篩板前後の圧差が増大することによって発生するとの仮説を検証した。
・13名のNTG(56-83歳、中間値71歳)と11名の健康ボランティア(30-59歳、同47歳)で検討した。
・仰臥位でのICPの比較だけは51名のコントロール群を使用した。
・ICPとIOPを仰臥位、座位、9度頭下げ状態HDTで同時に測定した。
・篩板前後の圧差trans-lamina cribrosa pressure difference(TLCPD)は、MRIでの位置データなどで、ICPとIOPのデータを補正して求めた。
・9度HDTでの眼圧だけはNTGで有意に低かったが(p=0.04)、その他のICP、IOP、TLCPDは、仰臥位、座位、9度HDTで有意差はなかった(p>0.11)。
・視野欠損と、いずれの姿勢でのTLCPD、IOP、ICPとに関連はなかった。
・仰臥位でのICPの値もNTG(n=13)は10.3±2.7、正常CTRL(n=51)では11.3±2.2mmHgで有意差はなかった(p=0.24)。
・NTGでICPが低いという結果はでず、NTGはICPが低いことによるTLCPDが誘因になっているという仮説は今回の結果からは支持できなかった。(TY)

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