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Ophthalmology

2018
125巻

VMTSの自然経過

Ophthalmology 125巻(5号)2018

A Study of the Natural History of Vitreomacular Traction Syndrome by OCT.
Errera MH, Liyanage SE, Petrou P, Keane PA, Moya R, Ezra E, Charteris DG, Wickham L.(UK)
Ophthalmology. 2018 May;125(5):701-707. 
・単一施設、OCTにて硝子体黄斑牽引症候群の徴候が6か月以上みられた159例183眼
・経過観察期間 17.4±12.1か月
・平均視力(LogMAR)0.3±0.3
・ERM並存20%
・60%は不変、20%で所見改善(改善までの平均:15か月)
・12%で黄斑円孔に発展、8%は症状悪化のため手術施行
・VMTSが続く間、視力と中心窩網膜厚は不変
・改善した例(多変量解析):初診時視力良好例、網膜厚み薄い例と有意に関連(ERMとの関連なし)
【結論】VMTSは多くの例で持続するが、黄斑円孔や手術介入を要する症状悪化がなければ概して視力は低下しない。20%で自発的に解除され、視機能も向上した。(MK)

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