Outcomes of eyes lost to follow-up with proliferative diabetic retinopathy that received panretinal photocoagulation versus intravitreal anti-vascular endothelial growth factor.
Obeid A et al(PA USA)
Ophthalmology 126(3): 407-413, 2019
・増殖性糖尿病網膜症PDR患者で治療後に6か月以上の間、経過観察ができなくなったLTFU(lost to follow-up)率を抗VEGFの硝子体内注射群と汎網膜光凝固群とで比較した。
・2013/9から2016/9の間に728名の患者がLTFUとなった。
・このうち295名(40.5%)は抗VEGF治療、433名(59.5%)はPRPである。
・この6か月間のLTFU後に戻った患者が59名(20名30眼は抗VEGF治療、39名46眼はPRP)おり、この59名76眼について検討した。
・抗VEGF群では平均視力はlogMAR 0.43±0.38(小数点0.37)からLTFU後に0.97±0.80(小数点0.11)と有意に低下しており(p=0.001)、最終視力も0.92±0.94(小数点0.12)と悪かった(p=0.01)。
・PRP群では0.42±0.34(小数点0.38)からLTFU後に0.62±0.64(小数点0.24)と低下していたが(p=0.03)、最終視力は0.46±0.47(小数点0.35)と有意差はなかった(p=0.38)。
・牽引性網膜剥離の発生は抗VEGF群では10眼、PRP群では1眼と有意に抗VEGF群で多かった(p=0.005)。
・虹彩新生血管の発生も4眼と0眼で、抗VEGF群で多かった(p=0.02)。
・LTFUの事を考慮してPDRの治療の選択が必要である(TY)