Evalution in the risk of cataract surgical complicaions among patients exposed to tamsulosin.
Campbell RJ et al(Canada)
Ophthalmology 126(4): 490-496, 2019
・2003/1から2013/12にカナダのOntarioで行われた66歳以上の男性を対象として、Healthcare Databaseを用いてタムスロシン服用の有無で調査した。タムスロシン内服者(39,144名)、タムスロシン非内服者(378,611名)
・The Ontario Health Insurance Plan database、The Ontario Drug Benefit database、The Canadian Institute for Health Information discharge database、The National Ambulatory Care Reporting System Database
・合併症は、後嚢破損、水晶体破片落下、網膜剥離、術後眼内炎疑いとしたが、いずれも、他の手技を同日あるいは術後2週間以内に行う必要があった重篤な合併症である。
・タムスロシン内服者(39,144眼)での白内障手術での合併症は397眼(1.0%)で発生していたが、年々減少OR=0.95/年(95%CI=-0.91-0.99/年 p=0.006)。
・術前1年以内にタムスロシン非内服者(378,611眼)でも合併症は3906眼(0.77%)で発生していたが、年々減少OR=0.96/年(95%CI=-0.95-0.98/年 p<0.0001)していた。
・後嚢破損(同日に前部硝子体切除が行われた)297眼(0.76%):2184眼(0.58%)、統計量=4.459, p<0.0001**
・水晶体破片落下(術後2週間以内に硝子体手術あるいは脱臼IOL摘出が行なわれた)。54眼(0.14%):325眼(0.08%)、統計量=3.260, p<0.002**
・網膜剥離(術後2週間以内に網膜剥離手術が行われた)。7眼(0.02%):81眼(0.02%)、統計量=0.456,p=0.65
・術後眼内炎疑い(術後2週間以内に、2、3以外の硝子体手術あるいは硝子体注射が行われた)。39眼(0.10%):316眼(0.08%)、統計量=1.045,p=0.3。(TY)