Greater physical activity is associated with slower visual field loss in glaucoma.
Lee MJ et al(MD USA)
Ophthalmology 126(7): 958-964, 2019
・身体運動レベルと緑内障の視野欠損進行との関連を調べた。
・対象者は141名(64.9±5.8歳 除外者17名含む)で1週間、風呂と水泳時以外は腕に加速計を付け、1日の平均歩数、中等度から活発な運動時間、非座位の活動時間を調べた。
・運動測定の13.2年前から、測定後6.7年までの視野をHumphrey視野計の24-2の測定で調査した。
・運動開始前のmean deviation(MD)は-6.6±8.4dBで、1日平均歩数は5613±3158歩であり、平均視野欠損スピードは0.36dB/年(95%CI=-0.37~-0.35)であった。
・多変量解析では視野欠損が遅いことは歩数が多い事(+0.07dB/年/1日1000歩 p<0.001)、中等度から活発運動が多い事(+0.003dB/年/1日10分以上 p<0.001)、非座位活動が多い事(+0.007dB/年/1日30分以上 p=0.005)であった。
・視野欠損スピードが早いことに関連する因子は、高齢、非白人、緑内障手術、白内障手術、最初の視野欠損が軽度(MD>-6dB)よりも中等度視野欠損(-6dB≧MD>-12dB)であった。
・活発な身体活動が視野進行を抑え、1日5000歩あるいは非座位の2.6時間の活動は視野欠損スピードを約10%減らす事ができた。(TY)