Baseline systolic versus diastolic blood pressure dip and subsequent visual field progression in normal-tension glaucoma.
Kwon J et al(Korea)
Ophthalmology 126(7): 967-979, 2019
・新規に正常眼圧緑内障NTGと診断された119例119眼を最低2年間(40.4±16.9月)経過観察し、収縮期血圧と拡張期血圧DBPの落ち込みdipが視野進行に影響を与えるかどうかを調査した。
・全員に24時間血圧(30分間隔で自動測定)と眼圧測定(8,10,12,14,16,18,20,22時は座位で、0,3,6時は仰臥位でTonopenで測定)をおこなった。
・血圧の落ち込みは日中と夜間で率を求めた。
・日中は(平均BP-最低BP)/平均BP、夜間は(平均日中BP-最低夜間BP)/平均日中BPとした。
・経過観察中に41眼(34%)で視野欠損が進行しており、多変量Cox回帰モデルで視野欠損の進行を予測する因子は、夜間DBPの最低値が低いこと(HR:hazard ratio=0.953 p=0.023)、夜間DBP最低値の時間が長い事(HR=1.017 p=0.003)であった。
・夜間のDBPの落ち込みは、SBPの落ち込みよりも視野欠損の進行により大きな相関があった。
・NTGでは夜間のDBPの最低値とDBPの落ち込み時間の長さが視野欠損と強い関連があった(TY)