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Ophthalmology

2020
127巻

白内障術者の変遷

Ophthalmology 127巻(3号)2020

Cataract surgery volumes and complications per surgeon and clinical unit. Data from the Swedish National Cataract Register 2007 to 2016.
Zetterberg M et al(Sweden)
Ophthalmology 127(3): 305-314, 2020
・2007ー2016年のSwedenの眼科施設での白内障手術数と合併症数を術者毎あるいは施設毎に調査した。
・白内障手術件数は2007年が71,369眼、2016年が118,534眼で66%増加していた。
・年間500眼以上の術者は15.0%→34.0%に、年間1000眼以上の術者は2.1%→10.9%にそれぞれ増加していた(いずれもp<0.001)。
・術者毎の手術数は、500眼以上の術者によるものは36.9%→68.1%に増加していた。
・年間の破嚢の合併症率は手術数が増えるにつれて減少しており、10-99眼の少術者では2.15±3.17%、100-499眼の中術者では1.32±1.28、500眼以上の多術者では0.59±0.49であった(p=0.016)。
・術前視力は500眼以上の多術者では小数点0.5であったが、499眼以下の少中術者では0.4であった(p<0.001)。
・破嚢の合併症は1.5%→0.8%に低下し、術前視力はlogMARで0.46±0.10(小数点0.35)→ 0.40±0.05(小数点0.40)に上昇していた(p=0.030)。(TY)

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