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Ophthalmology

2020
127巻

眼科麻酔による訴訟例

Ophthalmology 127巻(7号)2020

Ocular anesthesia-related closed claims from ophthalmic mutual insurance company 2008-2018.
Morley M et al(MA USA)
Ophthalmology 127(7): 852-858, 2020
・麻酔に関連した訴訟について2008~2018年の眼科相互保険会社OMICのデータを調査し、保険に加入している眼科医が訴えられたケースを検討した。
・50人の原告が63の申し立てをしていた。
・眼球穿孔(17)、死亡(13)、球後出血(7)、視神経損傷(4)、血管閉塞(2)、疼痛(2)、眼球頭部を動かした事による外傷(2)、痺れ(1)、複視(1)、挿管時の歯欠損(1)の50種である。
・死亡13例の内12例は合併症を持っており、2例は脊椎麻酔であった。
・麻酔種類では球後麻酔(16)、テノン嚢麻酔(16)、顔面伝達麻酔(6)、点眼麻酔(5)、全身麻酔(5)、不明(2)である。
・局所麻酔の5例では、疼痛(2)、眼球を動かしたことによる破嚢(2)、死亡(1)である。
・全身麻酔の5例では、死亡(4)、歯欠損(1)である。球後出血の7例中3例は抗凝固剤を使用していた。
・全例の内、63の申し立てのうち16(25%)は損害賠償金を支払っていた。
・最も額が大きかったのは眼球穿孔の6例で平均$271,000($20,000-$585,000)、
・死亡の5例は平均$73,500($20,000-$160,000)、球後出血4例では$92,500($29,999-$200,000)であった。(TY)

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