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Ophthalmology

2021
128巻

緑内障の進行と心血管障害

Ophthalmology 128巻(1号)2021

Cardiovascular disease predicts structural and functional progression in early glaucoma.
Marshall H et al(Australia)
Ophthalmology 128(1): 58-69, 2021
・1314例2628眼の前視野緑内障と初期緑内障についてSD-OCTでの網膜厚とハンフリー視野HVFで評価して、心血管障害との関連を検討した。
・患者は最初に、障害部位によって次の3組に分けて検討した。
・黄斑部の神経節内網状層障害(mGCIPL)優位、視神経乳頭周囲の網膜神経線維障害(pRNFL)優位、mGCIPLとpRNFLの両者障害の3組に分け、心血管障害群と非障害群に分けて検討した。
・mGCIPL障害が有意な群では高血圧の有病率が高く(OR=2.70 95%CI=1.66-4.41 p<0.001)、降圧剤の使用率が高く(OR=2.03 95%DI=1.20-3.46 p=0.008)、スタチンの使用率が高かった(OR=1.98 95%CI=1.07-3.66 p=0.029)。
・pRNFL障害が有意な群では心血管障害やそのための内服者が多かった。
・OCTとHVFでの経過(5.34±1.29年)をみると、この障害には高血圧が関連しており、OCTではOR=1.79 (95%CI=1.17-2.75 p=0.006)、HVF進行はOR=1.92(95%CI=1.18-3.15 p=0.013)であった。
・収縮期血圧の1SD(約21mmHG)上昇はOCTの進行(OR=1.27 95%DI=1.01-1.63 p=0.041)とHVF進行(OR=1.32 95%CI=1.01-1.73 p=0.043)に関連していた(TY)

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