Blood pressure and glaucomatous progression in a large clinical population.
Jammal AA et al(NC USA)
Ophthalmology 129(2): 161-170, 2022
・緑内障による進行性の構造変化に対する平均動脈血圧MAP、収縮期動脈圧SAP、拡張期動脈圧DAPの影響を、3976例7501眼の緑内障あるいは緑内障疑い者について検討した。
・網膜神経線維層RNFL欠損のスピードをSD-OCTで測定した。
・RNFL変化の平均スピードはー0.70μm/年(95%CI=-0.72~-0.67)であった。
・単変量モデルでは、MAP、SAP、DAPはいずれもRNFL欠損スピードと関連はなかったが、観察期間中の平均眼圧で調整すると、10mmHgの平均MAPの低下(-0.06μm/年 p=0.007)、平均DAPの低下(-0.08μm/年 p<0.001)はRNFL厚の減少スピードが早くなっていること有意に相関していたが、平均SAPの低下は関連がなかった(-0.01μm/年 p=0.355)。
・このことから、全身血圧のレベルは緑内障進行に有意に影響していることが分かった(TY)