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Ophthalmology

2022
129巻

クロロキン網膜症と黄斑部厚 

Ophthalmology 129巻(9号)2022

Rapid macular thinning is an early indicator of hydroxychloroquine retinal toxicity.
Melles RB et al(CA USA)
Ophthalmology 129(9): 1004-1013, 2022
・黄斑部厚がクロロキン網膜症の早期で客観的な指標になるかどうかを検討した。
・301名のクロロキンの長期服用者を対象として、最低4年間、最低4回のETDRSリング内のOCT検査を行い、通常のOCTやHPの10-2プログラムでのデータと比較した。
・219名のほぼ安定した長期服用者の網膜菲薄化は0.62±0.45μm/年であったが、82名では比較的急速に網膜菲薄化の時期があり、3.75±1.34μm/年であった。
・この中の38名では通常のOCTや10-2プログラムでも異常が認められ、総菲薄化量は25.1±6.2であり、通常の方法では異常がみられなかった患者での15.7±4.0μmとは有意差があった(p<0.01)。
・クロロキンによる網膜菲薄化はある時期に急速に起こる。
・ETDRSリング内の内層、外層の黄斑厚測定は通常の方法での異常がみつかる数年前に検出することができた。(TY)

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