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Ophthalmology

2022
129巻

喫煙と緑内障性視野障害の進行度

Ophthalmology 129巻(11号)2022

Impact of smoking on visual field progression in a log-term clinical follow-up.
Mahmoudinezhad G et al(CA USA)
Ophthalmology 129(11): 1235-1244, 2022
・最低3年以上の経過があり(中間値12.5年)、5回以上の視野測定のある354名(年齢の中間値64.8才)のPOAGを対象として、喫煙が24-2のMDに影響しているかについて検討した。
・対象者の35%(124/354名)が黒人で、42.1%(149名)が喫煙歴があり、59.8%(168名)が飲酒者である。
・多変量解析では喫煙強度が高いほど、視野障害の進展が早かった(-0.05dB/年/10pack-years、95%CI=-0.08~-0.01/dB/年/10 pack-years p=0.010)。
・視野の進行は少なくとも3か所で-1.0dB/年の感度低下があった場合とした。
・pack-years(たばこの箱年)とは、たばこ消費量の尺度で、1日1箱(20本)、1年間吸い続けた消費量を1単位としている。
・大量喫煙者(20 pack-years以上)では視野の進行は非喫煙者の2.2倍の進行度であった(OR=2.21 95%CI= 1.02~-4.76 p=0.044)。(TY)

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