Is kidney function asociated with age-related macular degeneration? Fingings from the Asian Eye Epidemiology Consortium.
Xue CC et al(Singapore)
Ophthalmology 131(6): 692-699, 2024
・慢性腎臓病CKDと加齢黄斑変性症AMDは関連があると考えられている。
・同じリスクファクター、病因や遺伝的多型を持っているからである。
・この関連について、Asian Eye Epidemiology Consortiumのデータベースを使用して、独立した10種の51,253例の研究を調べてみたので報告する。
・AMDはWisconsin ARM Grading System、International ARM Epidemiological Study Group Classification、Beckman Clinical Classificationのいずれかを使用し、CKDはeGFRが60ml/min per 1.73m2以下と定義し、年齢、性、高血圧、DM、BMI、喫煙、コレステロール値で補正した。
・51,253名(54.1±14.5歳)のうち、5079例(9.9%)でCKDがあり、初期AMDの有病率は9.0%、晩期AMDは0.71%であった。
・交絡因子で調整後、CKD者では晩期AMDの確率はOR=1.46 (95%CI=1.11-1.93 p=0.008)、腎機能が低くなると(eGFRが10-unit低下)、晩期AMDの確率はOR=1.12 (95%CI=1.05-1.19 p=0.001)であった。
・しかし、CKDであることやeGFR値は早期AMDとは関連がなかった。
・CKDの患者は眼底検査が大切であると考えられた(TY)