Enhanced depth imaging detects lamina cribrosa thickness differences in normal tension glaucoma and primary open-angle glaucoma.
Park HYL et al(Korea)
Ophthalmology 119(1): 10-20, 2012
・HeidelbergのSD-OCTのEDI modeで篩板を描出し、139例の様々なタイプの緑内障と49例の正常者で篩板厚を比較した。
・測定部は視神経の上方部、中央部、下方部の3ヶ所の水平断を測定した。
・中央部篩板厚はPOAG(237.8±40.2μm)、NTG(175.1±22.6)で、正常群(348.1±23.4)よりも有意に薄かった(p<0.001)。
・NTGで乳頭出血のある群(160.3±21.4)は、ない群(183.3±24.3)よりも有意に薄かった(p=0.048)。
Dynamics of human foveal development after premature birth.
Maldonado RS et al(NC USA)
Ophthalmology 118(12): 2315-25, 2011
・胎生31週から41週の31例の未熟児について、ヒト黄斑部の発達をSD-OCTで検討した。
・正常な9例の小児、9例の成人をコントロールとした。無麻酔でSD-OCT検査を行い、網膜層厚を半自動化で測定し、中心窩厚と、これを中心窩から1000μm部の傍中心窩厚で割ったFP比、3次元網膜厚マップを解析した。
・未熟児では中心窩が浅く、網膜内層(NFL、GCL、内網状層IPL、内顆粒層INL)が厚く、視細胞層(外網状層OPL、外顆粒層ONL)が薄く、外境界膜ELM・IS/OS・視細胞外節OS/PRE層はみられなかった。
・中心窩では成人では消失している網膜内層が全体の1/3厚程度残っていた。
・また、未熟児では58%にCMEが存在していた。
・中心窩での各層の厚みの中間値μm(未熟児:成人)、GCL(3:0)、IPL(26:0)、INL(55:3)、総網膜内層厚(78:7)、網膜内層のFP比(0.46:0.05)。
・OPL(10:7)、視細胞層PRL(29:150)、層網膜外層厚(39:173)、PRLのFP比(0.75:1.44)。総中心窩厚(127:182)。
Variation in optic nerve and macular structure with age and race with spectral-domain optical coherence tomography.
Girkin CA et al(AL USA)
Ophthalmology 118(12): 2403-8, 2011
・黄斑部をOCTで計測し、人種差、年齢差について検討した。
・アフリカ系、ヨーロッパ系、ヒスパニック、インド人、日本人の計350名632眼の正常者について検討した。
・視神経乳頭面積はヨーロッパ系で他群より有意に小さく(p<0.0001)、インド人ではリム面積が有意に小さかった(p<0.0001)。
・インド人とヒスパニックではRNFLが有意に厚く(p<0.0001)、アフリカ系では網膜内層が有意に薄かった(p<0.0001)。
・加齢により、リム面積は減少 0.005mm2/年、RNFL厚は減少 0.18μm/年、網膜内層は 0.1μm/年薄くなっていた。
・これらの事はOCTの正常値を検討する時に大切である。
Retinal crystals in type2 idiopathic macular telangiectasia. Sallo FB et al(UK)
Ophthalmology 118(12): 2461-7, 2011
・黄斑部毛細血管拡張症(MacTel) type2でみられる網膜内結晶沈着について検討した。
・443例の内、203例(46%)で結晶の沈着があり、60%で両眼性であった。
・ETDRS視力(0:20/800~100:20/12)は、結晶沈着のある眼(n=520)では70.7±15.9、沈着のない眼(n=342)では66.5±15.5で有意差があった(p<0.001)
・結晶沈着はNFLの前面にあり、NFに沿って、中心窩にも存在した。
・結晶沈着が増えるにつれ、網膜の透過性減少、黄斑色素濃度が低下、FA色素漏出が増加、網膜厚増加、IS/OSラインの破綻がみられた。
(参考)type1:黄斑部動脈瘤性で片眼性。男性に限定され、CMEがある。Coats病の一種か。lipid沈着が多いが、結晶沈着は少ない。
type2:傍中心窩性(MPT)で、両眼性。拡散性で黄斑部が白濁化し、PREの変化があり、表層の結晶沈着が多い。網脈下新生血管が発生しうる。
type3:閉塞性で、両眼性であるが、非常に稀。全身疾患と関連している(Arch O 124:450,2006)。
The Ahmed versus Baerveldt study. Design, baseline patient characteristics, and intraoperative complications.
Christakis PG et al(Canada)
Ophthalmology 118(11): 2172-9, 2011
Ahmed ValveとBaerveldt implantの両者のバルブに合併症には差がなかった
The Ahmed versus Baerveldt study. One-year treatment outcomes.
Christakis PG et al(Canada)
Ophthalmology 118(11): 2180-9, 2011
・18才以上の点眼、レーザー、手術等に反応しないコントロール不良の緑内障を対象として、124名のAhmed-FP7 Valve群と、114名のBaerveldt-350 implant群に別け結果を比較した。
・不成功の定義として、3ヶ月後に目標眼圧(5-15mmHgで、眼圧が20%以上低下)に届かない、視力障害を起こす合併症が発生、追加手術が必要、光覚消失である。
・調査群は、術前に3.1±1.0種の点眼薬を使用し、眼圧は31.4±10.8mmHg、視力は中間値で20/100であった。
・1年後の累積不成功例はAhmed(A)群で43%、Baerveldt(B)群で28%であった(p=0.02)。
・1年後の平均眼圧はA群で16.5±5.3、B群で13.6±4.8であった(p<0.001)。
・必要とされる点眼数は、A群で1.6±1.3種、B群で1.2±1.3種であった(p=0.03)。
・視力は両群間に差はなく、1年までの術後合併症発症率(A群45%、B群54%)で差はなかったが、処置の必要な合併症はA群で26%、B群で42%で、有意差があった(p=0.009)。
・B群は成功率ではA群よりも高いが、処置が必要な症例も多かった。
Intraoperative microscope-mounted spectral domain optical coherence tomography for evaluation of retinal anatomy during macular surgery.
Ray R et al(GA USA)
Ophthalmology 118(11): 2212-7, 2011
・手術顕微鏡に装着できるSD-OCTを、黄斑手術時に使用してみた。SD-OCTは Bioptigen, Inc; InVivo Vue Clinic v1.2;Durham, North Carolina。
Myopia as a risk factor for open-angle glaucoma: a systematic review and meta-analysis.
Marcus MW et al(Netherlands)
Ophthalmology 118(10): 1989-94, 2011
・近視と開放隅角緑内障との関連をみた1994-2010年に発表された13論文48161症例のメタアナリシスである。
・近視と緑内障との関連は1.92(95%CI=1.54-2.38)。
・-3D未満の近視では1.65(95%CI=1.26-2.17)、-3D以上の近視では2.46(95%CI=1.93-3.15)であった。
・ただ各論文間に相違があるため、相違の指数としてI^2(全偏位の%で、<24%:不均一なし、<49%:低度、<74%:中等度、≧75%:高度の不均一)を用いて検討した。
・全ての近視と緑内障はI^2=53%、軽度近視と緑内障はI^2=29%であったが、高度近視と緑内障はI^2=0%であり、不相違はなかった。
・不相違となる論文を除外すると、全ての近視と緑内障との関連は1.88(95%CI=1.60-2.20)、軽度近視と緑内障は1.77(95%CI=1.41-2.23)と上昇した。
Analysis of normal peripapillary choroidal thickness via spectral domain optical coherence tomography.
Ho J et al(MA USA)
Ophthalmology 118(10): 2001-7, 2011
・正常者36名36眼で視神経乳頭周囲(500,1000,1500,2000μm)の脈絡膜厚を測定した。
・上方229.4±51.0、鼻側227.2±81.4、耳側208.8±55.7、下方149.9±50.1μmで下方で有意に薄くなっていた(p<0.001)。
Optic disc edema, globe flattening, choroidal folds, and hyperoptic shifts observed in astronauts after long-duration space flight.
Mader TH et al(Alaska)
Ophthalmology 118(10): 2058-69, 2011
・宇宙空間に6ヶ月間滞在して帰還後に眼科所見のあった7名の宇宙飛行士と、他の約300名の宇宙飛行士について宇宙飛行後の視覚変化についてのアンケート調査結果を記載した。
・所見のあった7名の内、5名で視神経乳頭浮腫、5名で眼球の平坦化、5名で脈絡膜皺襞、3名で綿花様白斑、6名でOCTでの網膜神経線維層の肥厚化、6名で近見視力の低下がみられた。
・近見障害を訴えた7名の内5名では+0.5D以上の遠視化(+0.50~+1.75D)がみられ、この5名で眼球の平坦化がMRIで検出された。
・300回の宇宙飛行後の質問では遠見ならびに近見視力低下を経験しており、人によっては飛行後、数年に渡って持続したと答えている。
・これらの所見は脊髄液の移動によると考えられた。
First eye perdiction error improves second eye refractive outcome. Results in 2129 patients after bilateral sequential cataract surgery.
Sristodemou P et al(UK)
Ophthalmology 118(9): 1701-9, 2011
・同じIOLモデルを使用した2129例の両眼IOL手術において、第1眼の予想屈折度誤差(PE)から第2眼の眼内レンズ度数を調整するファクター(眼軸長AL、角膜屈折度)を求め、矯正因子(correction factor:CF)を加味したA値について、第2眼の平均誤差mean absolute error(MAE)を検討した。
・両眼の屈折誤差には相関があった。
・両眼間の角膜屈折差が0.6Dを越すと、相関は弱くなった、眼軸長の差は相関がなかった。
・第1眼のPE(±0.50Dと±1.50D)の50%の矯正因子CFを第2眼に応用した場合、第2眼のPEが±0.25D、±0.50D、±1.0D以内に収まる比率は、それぞれ、30%→42%、56%→75%、92%→96%に改善した。
・第2眼の平均誤差MAEは0.49→0.37Dに改善した(p<0.0001)。
Use of fellow eye data in the calculation of intraocular lens power for the second eye.
Olsen T(Denmark)
Ophthalmology 118(9): 1710-5, 2011
・両眼に同じタイプのIOLを挿入した1235名の白内障手術患者で、第1眼のIOL誤差が第2眼のIOL誤差を減らすことに貢献できるかどうかを検討。
・232眼では術後の前房深度ACDを測定した。
・使用したIOL計算式はSRKⅡ、SRK/T、Olsen式である。
・両眼間の予想誤差の相関係数はSRKⅡ、SRK/T、Olson式でそれぞれ、0.56, 0.38, 0.27であった(いずれもp<0.001)。
・屈折誤差矯正の為の回帰式を作成すると、それぞれの式で0.56→0.46D、0.47→0.41D、0.42→0.40Dに屈折誤差は減少した。
・この理由は術後のIOL位置予想における各式独自の不正確性によるものと思われた。
Early flap displacement after LASIK
Clare G et al(CA USA)
Ophthalmology 118(9): 1760-5, 2011
・LASIK患者41845名81238眼(遠視が14555眼、近視乱視が66681眼)で検討した。
・このうち57241眼はIntraLase femotosecond laser(FL)を用い、23997眼はmicrokeratome(MK)を使用している。
・12ヶ月以内のflapの移動は10眼(0.012%)で、遠視8眼0.055%、近視2眼0.003%に発生したが、全例、術後48時間以内に発生し、外傷はなかった。
・このearly flap displacement(EFD)はMK群では8眼0.033%、FL群では2眼0.003%であり、遠視眼でMK群は7眼0.179%であった。
・論理回帰分析では、遠視LASIKにEFDは発生しやすく OR=19.29(p<0.005)、またMK群でFL群より10.53倍発生しやすかった(p<0.005)。
・遠視群ではMK群はFL群より18.87倍発生しやすかった。
・EFDを発生した10眼の内、CL処置だけの1眼を除き、9眼ではflap lift+CL処置を行った。
・4眼では縫合やTisseel fibrin glueが必要であり、1眼では視力が2line低下した。
Macular pigment changes in pseudophakic eyes quantified with Resonance Raman Spectroscopy.
Obana et al(聖隷浜松)
Ophthalmology 118(9): 1852-8, 2011
・日本人259例259眼で、clear IOLを使用した121眼と、黄着色IOLを使用した138眼とで、黄斑色素光学濃度MPODに違いがあるかどうかを検討した。
・全例視力は0.8以上、眼底疾患のない眼である。
・MPODは術1日目、1,3,6ヶ月目、1,2年目に測定した。
・6ヶ月目までは両群間に差はなかったが、1年目からは着色IOL群では有意にMPOD値が高くなった。
・多変量解析を行うと、MPODが低いことは、術1日目の値、高齢、糖尿病に関連していたが、術1年目以降では、MPODの低さはclear IOLを使用したことと関連しており、clear IOLの使用は長期経過ではMPOD濃度を下げる事が分かった。
・これは青色光への暴露がMPOD濃度を下げるという所見に合致する。
Central and hemicentral retinal vein occlusion. Role of anti-platelet aggregation agents and anticoagulants.
Hayreh SS et al(IA USA)
Ophthalmology 118(8): 1603-11, 2011
・CRVO(567例585眼:非虚血性481眼、虚血性86眼)、非虚血性hemi-CRVO(119例122眼)の、連続する合計686名を調査し、視力、ゴールドマン視野、出血の程度を調べた。
・この3種のCRVOいずれにおいても、初診時にアスピリンを内服していた者では非内服者よりも網膜出血の程度が強かった(p<0.001)。
・最初の視力、視野はアスピリン内服者では、非虚血性CRVO、hemi-CRVOでは有意に悪かったが、虚血性CRVOでは差がなかった。
・視力が20/60以上の非虚血性CRVOでは、アスピリンの使用と視力低下とは有意な関連があった。
・年齢、糖尿病、虚血性心疾患、高血圧などを補正しても、視力低下のオッズ比はアスピリン使用者では非使用者に比較して2.24倍(95%CI=1.14-4.41 p=0.02)であった。
・視力が20/70以下の非虚血性CRVOでは、黄斑浮腫が引いた後の視力改善はアスピリン使用者で非使用者より悪かった(OR=0.18 95%CI=0.04-0.72 p=0.016)。
・これらの事から、CRVOやhemi-CRVOでは、アスピリン、他の抗血小板剤、抗凝固剤を使用していると、視力低下が強いことが分かった。
Choroidal thickness measured by spectral domain optical coherence tomography. Factors affecting thickness in glaucoma patients.
Maul EA et al(MD USA)
Ophthalmology 118(8): 1571-9, 2011
・緑内障あるいは緑内障疑い(両眼とも視野正常)74名でOCTを用いて、脈絡膜厚を測定した。
・脈絡膜と強膜との境界は、黄斑部では86%で、乳頭周囲では96%で検出できた。
・黄斑部の脈絡膜は、眼軸が長いほど薄く(-22μm/mm 95%CI=-33~-11)、年齢が高いほど薄く(-31μm/10歳 95%CI=-44~-17)、拡張期眼浸透圧が低いほど薄く(-26μm/10mmHg 95%CI=-8~-44)、中心角膜厚が厚いほど薄かった(-6μm/10μm厚 95%CI=-54~+26 p=0.5)。
・視神経乳頭周囲の脈絡膜厚には差は見られなかった。
・黄斑部脈絡膜厚は視野のMDや神経線維厚等から想定される緑内障の程度とは相関がなかった。
The relationship between components of metabolic syndrome and open-angle glaucoma.
Newman-Casey PA et al(MI USA)
Ophthalmology 118(7): 1318-26, 2011
・メタボリック症候群の要因(糖尿病DM、高血圧症HTN、高脂血症、肥満)と開放隅角緑内障とに関連があるかどうかを検討した。
・2,182,315名の中でOAGは55,090名(2.5%)であった。
・OAGの発症のしやすさは、DMを持っている人では、hazard ratio(HR)=1.35 (95%CI=1.21-1.50)、HTNの人では HR=1.17 (95%CI=1.13-1.22)、DM+HTNの人では HR=1.48 (95%CI=1.39-1.58)であった。
・反対に、高脂血症のひとでは、OAGのHRは低下しており、HR=0.95 (95%CI=0.91-0.98)であった。
・また、高脂血症が合併した場合は、OAGの発症し易さが、HTNでは HR=1.09 (95%CI=1.05-1.12)、DMでは HR=1.13 (94%CI=1.05-1.21)と低下していた。
Clinical evaluation and treatment accuracy in diabetic macular edema using navigated laser photocoagulator NAVILAS.
Kozak I et al(CA USA)
Ophthalmology 118(6): 1119-24, 2011
・新しく開発した網膜をナビゲートしながら光凝固治療を行う治療について検討した。
・532nmレーザー光を用いてた走査型眼底カメラシステム(NAVILAS:OD-OS GmbH, Teltow, Germany)で、蛍光眼底、カラー、無赤色、赤外像が得られる。
・61例86眼のDMR、DMEの結果について検討した。
・眼底写真とFA像から、治療部を決める。
・単発治療を行う毛細血管瘤と、グリッド治療を行う瀰漫性漏出部をきめると、NAVILASは、この部位を自動的に凝固するようプログラムされている。
・患者の眼球運動を補正するようにaiming beamはコントロールされている。
・400発のスポットを解析すると、NAVILASは92%の精度で毛細血管瘤を焼灼していた。
Effect of dual-focus soft contact lens wear on axial myopia progerssion in children.
Anstice NS et al(New Zealand)
Ophthalmology 118(6): 1152-61, 2011
・小児の近視進行を2重焦点SCLで遅らせる事ができるかを検討した。
・屈折度が-2.71±1.10Dの、11歳から14歳の40名で、他眼をコントロールとした。
・このDual-Focus SCLは、同心円の屈折度を持ち、中心を含む3ゾーンが遠方、2ゾーンが2.0Dの近焦点の治療帯となっている。
・コントロールは遠方ゾーンだけの単焦点SCL(SVD-SCL)である。
・小児は10ヶ月間、片眼にDF-SCL、他眼にSVD-SCLをはめ(period 1)、目を交換して10ヶ月間装着した(period 2)。
・調節麻痺下の自動屈折検査での屈折度の変化と、眼軸長の変化を調べた。
・Period 1では、屈折度変化は、DF-SCL:-0.44±0.33D、SVD-SCL:-0.69±0.38Dで、有意にDF-SCLで小さかった(p<0.001)。
・眼軸長は、DF-SCL:0.11±0.09mm、SVD-SCL:0.22±0.10mmで、DF-SCLで有意に小さかった(p<0.001)。
・70%の小児で、DF-SCL装着眼で30%以上近視進行が少なかった。
・Period 2でも、同様の近視進行と眼軸長の伸びの減少がDF-SCL装着眼でみられた。
・Period 2では、屈折度変化は、DF-SCL:-0.17、SVD-SCL:-0.38D(p=0.003)、眼軸長は、DF-SCL:0.03mm、SVD-SCL:0.14mm(p<0.001)。
・近視進行と眼軸長延長は、DF-SCL装着眼で減少することが分かり、継続的なmyopic defocusが近視進行を遅らせるものと考えられた。
Choroidal thickness in polypoidal choroidal vasculopathy and exudative age-related macular degeneration.
Chang SE et al(Korea)
Ophthalmology 118(5): 840-5, 2011
・25眼のPCV、14眼のPCVの健眼、30眼の滲出性AMD、17眼の初期AMD、20眼の年齢一致の健常者でEDI-OCTで、脈絡膜厚を測定した。
・中心窩下の脈絡膜厚は、Bruch’s膜から強膜内面迄とした。
・中心窩から上下耳鼻側に1500μm離れた部位も同時に測定した。
・中心窩下の脈絡膜厚は、PCVは438.3±87.8μm、PCV健眼は372.9±112.0で、正常者224.8±52.9よりも有意に大きかった(p<0.001, p=0.003)。
・滲出性AMD 171.2±38.5、初期AMD 177.4±49.7では、正常者よりも有意に薄かった(p=0.004, p=0.078)。
・傍中心窩でも同様の傾向であった。
・この結果はPCVと滲出性AMDとは違ったメカニズムで発生することを示唆している