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その他のジャーナル

2009
30巻

生体網膜上の錐体比の測定(総説)

その他のジャーナル 30巻(3号)2009

山内泰樹(山形大理工): 視覚の科学  30(3): 57  64, 2009
・今まで、網膜上のL、M、S錐体比の推定はPokorny,1991の心理物理実験によるしかなかったが、最近、錐体比率を非侵襲的手段で推定する方法が提案されてきた。
・補償光学(AO:adaptive optics)システム、選択的光腿色手法、網膜電図ERGによる分光視感効率、遺伝子解析による錐体比率測定法などがある。
1)AOシステム:本来は、天体写真の画像を補正する技術で、波面センサーと歪み補正用のnm単位で駆動が可能な可変形ミラーから構成される。
・波面センサー用の使用波長は790nmで、撮影はバンド幅550nmの干渉フィルタを通った光で測定。
・光学的歪みを劇的に小さくすることができる。
2)選択的光腿色法:腿色光で錐体の光吸収量を変化させた直後のフラッシュ光に対する錐体の光吸収量の挙動から錐体を特定させ、各錐体の散布図を作成する。
3)ERGでのflicker photometry法でのL、M錐体の分光視感効率の測定からL/M比を推定する。
・この比率はAOシステムでの測定比率とほぼ一致している

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