川上秀明、山本哲也等(岐阜大)
眼臨紀 4(6): 531-6, 2011
・NTG25例50眼をカリジノゲナーゼ群30眼、コントロール群20眼に分け、超音波カラードップラー法にて投与前と6カ月後の網膜中心動脈CRA、眼動脈OA、鼻側耳側短後毛様動脈NPCA/TPCAの収縮期最高血流速度Vmax、拡張期最低血流速度Vmax、抵抗指数RIを測定した。
・カリジノゲナーゼ群では、HP視野のMDで、早期群と中後期群に分けて検討。
・カリジノゲナーゼ群では、投与6ヶ月後にOAのVmax上昇、CRA,OA,NPCAのVmax上昇、CRA,OA,NPCA,TPCAのRIが有意に低下していた。
・視野障害の早期群よりも、中後期群で顕著であったが、コントロール群では有意な変化はなかった。
・カリジノゲナーゼはNTGの眼窩血流動態を改善する可能性が示唆された。