Macular pigment density changes in Japanese individuals supplemented with lutein or zeaxanthin: quantification via resonance Raman spectrophtometry and auto fluorescence imaging.
Tanito M et al(島根大)
Jpn J Ophthalmol 56(5): 488-496, 2012
・ルテインあるいはゼアキサンチンなどのサプリメントが健康な日本人の黄斑色素濃度(MPOD)に影響を与えるかどうかを検討した。
・22名の健康ボランティアを2群に分け、3ヶ月間毎日、10mgのルテインあるいはゼアキサンチンを内服し、MPODをresonance Raman spectrophotometry(RRS)と自発蛍光像の両者で、内服前、内服1,2,3ヶ月後に測定した。
・両者の測定方法はどの時点でも有意に相関しており、内服前のMPODは年齢、性との相関はなく、屈折度との間には正の相関があった(RRS:p<0.005, AFI:p=0.052)。
・ルテイン内服群では内服2ヶ月後,3ヶ月後では内服前よりも20%以上増加していた。
・RRSでのMPODは、近視度が-4D以内の近視者では、内服1,2,3ヶ月後とも有意に増加していたが、高度近視ではMPODの増加はみられなかった。
・ゼアキサンチン群では屈折度に関係なく、内服による効果はなかった。