宇津木航平ほか(真生会富山病院アイセンター)
眼科臨床紀要 6(1):45-48, 2013
・遠視眼19例30眼(3-8歳)
【実測屈折値】1%アトロピンを5日点眼後、オートレフラクトメータで測定した屈折値
【推定屈折値】IOLマスターで眼軸長と角膜屈折力を測定、SRK/T式にこれらの値と水晶体屈折値*を代入して計算した眼球の全屈折力【図2】
*小児期の成長に伴う水晶体屈折力のグラフ(図)より。IOLパワーは0.50Dステップであるため、近似値を代入。3歳:22.00D、4-5歳:21.50D、6-8歳:21.00Dとした【図1】
・A定数は118.6-119.5まで0.1ごとに推定値を計算→118.9のとき最も推定値と実測値との差が少なかった【表1】
・30眼の平均;実測値5.08±2.45D、推定値5.09±2.16D(p=0.875)、相関係数=0.97(p<0.001)で強い相関
【結論】水晶体屈折力を年齢による変化に基づき、SRK/T式にて算出した推定値より、調節麻痺下等価球面屈折値を推測することが可能である(MK)