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その他のジャーナル

2013
20巻

アレルギー性結膜炎に対するケトチフェン涙道内注入の有効性

その他のジャーナル 20巻(11号)2013

田原恭二(たはら眼科、大阪府)
あたらしい眼科 20(11):1567-1570, 2013
・季節性アレルギー性結膜炎と診断され、処置について説明を受け同意した34例を対象に、1%食塩水1mlに対してケトチフェン(ケトテン®)点眼液 5滴の割合で混入した液を涙点から涙道内に片眼約0.5mlずつ注入
*インタール®・ゼペリン®などの膜安定化作用をもつ抗アレルギー点眼剤を処置同日に処方
・処置前の症状と処置翌日~3日目の症状とを比較;15例(44.1%)が著明に改善、10例(29.4%)が中等度に改善【表2~4】
・症状悪化例みられず、処置時に2例が軽い鼻腔刺激感
【結論】涙道内注入により速やかに症状の改善した症例は季節性アレルギー性結膜炎患者の73.5%にみられ、希釈したケトテン®点眼液を涙道内に注入する処置はアレルギー性結膜炎の治療に有効と思われた。
*インタールなどの点眼を併用しなかった5例では処置後3日以降徐々に症状が再発する傾向がみられた(MK)

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