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その他のジャーナル

2013
57巻

原田病における線維柱帯網の脱色素

その他のジャーナル 57巻(3号)2013

Trabecular meshwork depigmentation in Vogt-Koyanagi-Harada disease.
Mizuuchi K et al(北大)
Jpn J Ophthalmol 57(3): 245-251, 2013
・Vogt-Koyanagi-Harada(VKH)病の一部の人はその経過中に線維柱帯網(TM)の脱色素を期待すことが分かっており、この脱色素が何と関連しているかを53名のVKHの日本人(発症年齢29-73歳、平均46.0歳)で検討した。
・TMと角膜輪部の色素沈着量をスコア化した。
・TMは8象限に分け、個々の0-4の値を8個加算(上限は32)。
・輪部は4象限に分け、個々の0-2の値を4個加算(上限8)。
・夕焼け様眼底や皮膚病変との関連を検討した所、夕焼け眼底になった人(28眼)ではならなかった人(78眼)よりもTMの色素沈着は有意に少なかったが(p=0.022)、輪部の色素沈着では有意差はなかった。
・TMの色素沈着は徐々に減少しており、発症から6ヶ月以内では5.69、7-24ヶ月では4.89、25-48ヶ月では4.13となったが、輪部の色素沈着は、発症から6ヶ月以内では1.31、7-24ヶ月では0.39、25-48ヶ月では0.69で、発症から7-24ヶ月で有意に減少していた(p=0.003)。

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