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その他のジャーナル

2013
67巻

眼灌流液中にガラスアンプルによるガラス片異物を認めた1例

その他のジャーナル 67巻(12号)2013

眼灌流液中にガラスアンプルによるガラス片異物を認めた1例
助川俊之(石川)
臨眼 67(12): 1875-1878, 2013
・ガラスアンプル製剤(ボスミン注1mg)から眼灌流液にガラス片異物(1.0×1.5mm)が混入した症例の報告。
・同症例に使用したオペガードの残余眼灌流液を5μmサイズのフィルターで瀘過した所、15-113μm大のガラス片12個を見つけた。
・ガラスアンプルカット時に混入したと思われる。
・A)ボスミン注、B)注射用蒸留水(20ml)の2種を用い、2名で再現実験を行った所、1名ではA)では16-135μmのガラス片様異物26個、B)では42-98μm異物を3個、もう1名ではA)では14-112μmの異物11個、B)では18-167μmの異物7個が発見された。
・ガラスアンプルは製造過程で高熱で封印する為、内部が陰圧となり、カット時に発生するガラス片は薬液側に引き込まれるので防止は不能。
・プレフィルドシリンジ製剤あるいは、プラスチックアンプル製品を使用すべきであろう。
・ガラスアンプル製剤しか販売されていない場合は、0.2μmフィルターの使用が望ましい。
(通常の注射用フィルターは0.22μm、0.45μm)(TY)

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