渡辺純一 ら (南青山アイクリニック)
あたらしい眼科 31(7): 1047-1051, 2014
・オートレフケラトメーターは角膜全面と後面が同一カーブと仮定して屈折を出してくるが、LASIK後では前面の度数が変化しているが後面は変化していない。また中心ずれなどが生じていたりして、非対称性が強い場合など、オートレフケラトメーターでの測定値を用いると遠視側にずれてしまう。
・OPD-Scanの瞳孔中心3mmでの屈折力(APP)とオートレフケラトメーターの測定値での誤差を非対称(+)群と非対称(-)群に分けてCamellin-Calossi式で予測値と実際の結果を比較
・角膜屈折力: (+)群 レフケラ 38.48D APP 37.8D
(-)群 レフケラ 39.6D APP 39.4D APPで有意差あり
・術後屈折予測値と実際の結果の差:
(+)群 レフケラ 1.22D APP 0.53D
(-)群 レフケラ0.27D APP 0.12D レフケラでは有意差あり
・LASIK眼では単純にレフケラではなく、瞳孔中心での屈折力などを用いる必要がある
・CASIAではACCP(average central corneal power)がAPPに相当(MM)