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その他のジャーナル

2015
10巻

緑内障で見られる内顆粒層内の微小チストについて

その他のジャーナル 10巻(6号)2015

Microcystic inner nuclear layer changes and retinal nerve fiber layer defects in eyes with glaucoma.
長谷川智子他(京都大)
Plos One 10(6)e0130175: 1-17, 2015
・POAG133例217眼、preperimetric緑内障32例41眼、正常者117例181眼で黄斑部の内顆粒層内の微小チスト病巣について検討した。
・検討範囲は黄斑部の上下30°左右15°の範囲である。
・緑内障眼の6%に見つかったが、他の群では見つからなかった。
・微小チストが見つかった群の進行緑内障の比率は76.9%、そうでない群では41.7%で、進行緑内障の比率が有意に高く(p=0.013)、2年以上経過観察中の視野のMD slope(dB/year)は微小チストあり群では-0.43±4.47:なし群-0.15±0.44で、あり群で有意に悪かった(p=0.027)。
・微小チストの存在は年齢、性、屈折、眼軸長、眼圧や視野のMD値とは関連がなかった。
・緑内障性視野障害の進展に伴って微小チストの発生するものもあった。
・また、微小チストのある部位ではRNFL厚(p=0.013)、GCL+内網状層厚(p=0.023)は有意に薄く、内顆粒層厚は有意に厚かった(p=0.002)。
・微小チストは緑内障性の局所的で進行性の障害があることを示唆している(図)(TY)

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