川野 純廣ら(鹿児島大)
臨床眼科 69(5): 657-662, 2015
【目的】細隙灯顕微鏡用のスマートフォンアタッチメントの作製。
【対象と方法】規格瓶No.8K(PS-8K瓶、FDA認証No.7129、第一硝子株式会社)のキャップ中心に約9mmの穴をあけ、市販のスマートフォンケースを接着。スマートフォン内蔵の写真撮影ソフトを使用し細隙灯顕微鏡写真を撮影。
【結果】本アタッチメントにより前眼部、角膜、虹彩、水晶体に加え、眼底撮影も可能であった。
【考察】規格瓶アタッチメントは安価に作製でき、臨床使用も容易であった。前眼部写真撮影設備や眼底カメラがない施設での治療効果の判定や、記録情報を遠隔地に送信することで医療過疎地域での眼科診療支援などに有用である。(MK)