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その他のジャーナル

2015
32巻

ニキビダニ

その他のジャーナル 32巻(5号)2015

加治優一(筑波)
あたらしい眼科32(5):657-660, 2015
ニキビダニは最も身近な寄生生物
ほぼ100%の人にニキビダニが毛穴に寄生していると考えられる
気よりもやや細い程度の大きさのため、顕微鏡で容易に観察することができるが、毛穴に頭を突っ込んでいるのでお尻の部分しか表面に出ていないこと、ほぼ透明なので、毛根に付着した油や汗と見誤りやすい
通常は何の症状も引き起こさないが、異常増殖すると難治性のニキビや脱毛の原因となる
眼科的には眼瞼炎やドライアイの症状悪化に関与しているといわれる
はっきり見るには、睫毛を数本抜去して光学顕微鏡で観察するとみえる
従来の治療に抵抗性の眼瞼炎の原因として念頭に置いておくべき
マイボーム腺の開口部に引っ掛かり、マイボーム腺梗塞や霰粒腫の原因となりうる
駆除するにはTea Tree Oilが有効 数か月を要する
Tea Tree Oil入りの洗顔石けんや化粧水の利用をすすめる(薬剤アレルギーが起きうることも説明する必要あり)(MM)

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