森川涼子(大阪)
あたらしい眼科32(5):711-714, 2015
表在性膀胱癌術後に再発予防目的で、BCG膀胱内注入療法がおこなわれている
その副作用としてReiter症候群が知られ、尿路・腸管感染症の後しばらくして発症する「関節炎、尿道炎、結膜炎」を三徴とする症候群
多量の粘液性膿性眼脂、濾胞・乳頭は認めない、眼瞼結膜の高度な充血、結節状の結膜浮腫と角膜輪部の白色浸潤
結膜は関節炎やぶどう膜炎に先行し、初期に生じ、比較的軽症で一過性である
膀胱注入療法を複数回行った後に発症(HLA-27の関与ではなく、度重なる抗原刺激が惹起するのではないか)(MM)