Short Pulse Duration High-Power Laser Photocoagulation during Vitrectomy for Diabetic Retinopathy Reduces Postoperative Inflammation
Sugimoto M, Ichio A, Kondo M. (三重大)
PLOS ONE Aug 14, 2015, DOI: 10.1371/journal.pone.0135126
【目的】糖尿病網膜症に対する硝子体手術中に行う網膜光凝固(PC)を、従来のPCに比べ低侵襲のパターンスキャンレーザーに準じた短時間・高パワーの条件下で行い、術後炎症が軽減されるかを評価
【対象と方法】22例22眼の連続症例。従来PC(cPC)群12眼(パワー120~150mW、照射時間0.2秒、間隔0.2秒)およびショートパルスPC(sPC)群10眼(パワー340~360mW、照射時間0.02秒、間隔0.2秒)に前向きに割付け。炎症の程度は術前・術翌日・術後1・4・12週にレーザーフレアフォトセルメトリによる前房水フレア値を計測して比較。
【結果】sPC群の方が総照射数は有意に多かったが(P=0.03)、総照射エネルギー量は有意に低かった(P=0.007)。【Tab.2】
前房水フレア値:術前および術翌日には両群間に有意差なかったが、術後1週ではsPC群で有意に低下(P=0.04)し、この差は術後4週、12週まで持続(P<0.05)した。
手術時間はsPC群の方が有意に短かった(P=0.03)【Tab.1】
【結論】短時間・高パワー条件の術中ショートパルスPCは術後炎症の軽減に寄与する。(MK)