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その他のジャーナル

2017
50巻

PM2.5でストレスホルモン、血圧が上昇

その他のジャーナル 50巻(24号)2017

Medical Tribune 50(24): 1-1, 2017
Li H et al(中国)
・健康な大学生を対象にPM2.5曝露量の変化とそれが人体に及ぼす影響を検討。空気清浄機(低曝露群)を部屋に設置した群と、空気清浄機能をなくした機械(高曝露群)設置群で、9日使用後に採血を行った。

・試験期間中に被験者が曝露した環境中のPM2.5は低曝露群が平均24.3μg/m3、高曝露群が53.lμg/m3だった。
・高曝露により、糖質コルチコイド(コルチゾル、コルチゾン)、カテコールアミン(エピネフリン、ノルエピネフリン)、メラトニンの血清中濃度が有意に上昇していた。
・高曝露群で血圧、CRH、ACTH、インスリン抵抗性、酸化ストレスおよび炎症のバイオマーカーの濃度が上昇していた。
・PM2.5への高曝露により、副腎皮質における糖質コルチコイドの産生が克進し、それにより心拍出量が増加、視床下部一交感神経-副腎髄質(SMA)系の活性化の結果、血圧上昇や代謝が変化し、心血管疾患リスクにつながる可能性がある(Circulation 136:618-627,2017)(TY)

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